「今日も朝からおばあさんは川で洗濯をし、おじいさんは山へ柴刈りに出かけて、それぞれの仕事に精をだしていました。それはいつもと変わらない日常。でも、山に住む動物たちだけが『いつもとは違うこと』に気がついているようです・・・。」
2024年7月2日、インしたグラムにアップした桃太郎を題材にしたイラストです。桃太郎の冒頭の場面、「大きな桃がどんぶらこ、どんぶらこ、と川を流れてきました」をイメージしてみました。
いままでインスタグラムでは、動物や人などを単体でしか描いてなかったので、個人的に挑戦の意味もこめて描いた作品です。最終的に3部作となりましたが、そのうちの1つめのイラストです。描き始めから完成まで、慣れない作業でもあったので1週間くらいはかかってしまったと思います。
もともと紙とペンでイラストを描いていましたが、デジタルで描いてみたくなり、液タブを購入したことがインスタグラムをはじめるきっかけになりました。買った当初から誰もが知っているであろう桃太郎を題材に描いてみたいな、と漠然と考えていました。ですが、やっぱり液タブで描くのは、紙に描くのと全然感覚が違っていて思うように制作作業が進められず・・・。とりあえず紙で構想(と呼べるかどうかあやしいですが)をなんとなく練りながら、液タブで描くことに慣れる日々を過ごしていました。
いよいよやってみよう!
液タブでの作業にも慣れてきたので、いよいよやってみよう!と思い立ったのが2024年の6月に入ってから。当初のイメージでは、桃太郎とイヌ、サル、キジが大勢の鬼に囲まれながらも必死に格闘する一場面を描こうと思っていましたが、どうせなら物語の場面をいくつか切り取って描いても面白いかなと思い、まずは桃太郎の冒頭にある「川を流れる桃」のシーンを描くことに決定しました。
頭にあるイメージが紙上(または画面上)にうまく出てこないときが一番苦しいですよね。なので下書き、ペン入れを進めていき、徐々に絵が見えてくると、自然とテンションがあがってきます。
学生時代に友人に「イラストを描くときに、楽しみもあれば苦しみもある」と話すと驚かれたことがありました。「楽しいから描いているんじゃないの?」と。もちろん描くこと自体楽しんでいるのですが、「うまく描けない苦しみ」は、本当に苦しい。でも、その苦しみさえも楽しみであり、乗り越えたいと思う壁でもあります。
そんなこんなでなんとか完成した「桃太郎ノ図 ~其の壱~」でした。「其の弐」についてはまた改めて書き留めようと思います。